安房直子著「銀のくじゃく」から機織りの若者と四人の「四枚のはなびらお姫さま」です。
この物語を読んだとき浮かんだのがジャワ更紗のイメージです。花柄や模様をヒントにしました。
舞台の「遠い南の島」って東南アジア方面?いやいやそんな具体的な場所じゃなくって夢の中のような美しい物語です。
モチーフが多くてえらく時間がかかってしまった。やっと先週出来上がりましたこれから印刷をお願いしてポストカードにしてもらいます。
まだもう一点描くので、出来上がりはまだ先に。そしてプラネットハンドさんで秋に開催される「秋の市:安房直子作品から」にポストカード出品します。
そしてそして、安房直子さんテーマの新作絵が六枚集まったらまたカレンダーを作っていただこうと考えています。
今日、いつも印刷をお願いしている(株)I.F.Nさんに送り出しします。
こちらでは毎年カレンダーの作成とポストカードの印刷をお願いしています。(株)I.F.Nさんは「詩とメルヘン」、「詩とファンタジー」ゆかりの作家さんたちの作品を主に扱っていらっしゃいます。カレンダーの販売も通年されていますので、ご興味ある方は是非。
(略)すると、四人の娘たちは、うなずいて、まるで、なぞなぞの答えをあかすように、
声をそろえてうたいました。
「四枚のはなびらお姫さま」と。
(略)
〜安房直子著:「銀のくじゃく」偕成社から〜
せっかくなので、今年のカレンダーの絵を二ヶ月おきにご紹介しようと思います。安房直子さんの物語世界は本当に素晴らしく、読んだ後に残る余韻がなんとも言えません。
こちらは安房直子さんの物語「春の窓」からイメージしました。
不思議な猫と若い絵描きさんの物語です。少しだけ文章を引用します↓
『(略)猫は、花束を口にくわえると、ぴょーんと窓のそとへ、とびだしていったのです。
そのうしろすがたを、絵かきさんは、じっと見送りました。
夕空が、まっ赤です。ひなげしの花も、赤く赤くもえて、歌っていました。
やがて、コトコトと音がして、電車がやってきました。電車の窓から、白いセーターの少女が、手をふっていました。猫は、その少女にむかって、いちもくさんに走っていきました。(略)・・・』
「安房直子著『春の窓』講談社X文庫収録」
電車が「宙を飛ぶ」描写は内容には無いのですが、そんなイメージが浮かびました。原作には無い事を描いちゃったけどイメージイラストなのでお許しを🙇♂️
・・・が
なかなか進んでいません。体調が悪いわけでもないのだけど。
気がつけば2月も半ば過ぎてる。
もともと遅筆だったのが尚更時間かかってる。
楽しみながらゆっくりやっています。
今年も例年と同じく夏の手ぬぐい展参加と、秋の市・安房直子作品から・・のグループ展、それからおそらくカエルの贈り物展に参加をいたします。そしてイレギュラーの展示会参加があるかもしれません。
今年はどんな風になるのかほとんど予定を立てていません。
どんな2023年になるのかなあ。