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安房直子さんの物語から芽吹く作品展 in Planethand

Planethandさんにて開催
今年も「安房直子さんの物語から芽吹く作品展」に参加いたします

「幻の市 秋の記憶展」
2023/10/6(金)ー12/4(月) open 金土日月 11:00-20:00

会場:東京都豊島区長崎4-9-6-201

童話作家、安房直子さんの物語からイメージされた絵画作品や本、刺繍や音楽、朗読などの展示会です。 わたしはカレンダーとポストカードを出品します。 お近くの方、どうぞいらしてくださいませ。素敵な作品がいっぱいですよ。

出品するのは今年新作のポストカードと昨年のカレンダーの絵柄ポストカードです
2024カレンダー

来年のカレンダーができました

昨年から描いていた”安房直子作品イメージイラスト”を集めて2024年のカレンダーを作ってもらいました。
こちらのカレンダーは東京の雑貨ギャラリーPlanethandさんで10月6日から開催される「秋の市・秋の記憶展」で販売開始です。また、福岡県春日市のカフェ・TREE FROGさんで11月1日から原画展を開催します。

Planethandさんでの原画展示はありませんが、来年2月にギャラリー・ART POINTさんのグループ展で一部展示させていただけることになりました。よろしければこちらもご高覧のほどお願いいたします。詳細はまた後日に。

それから、毎年恒例のギャラリーゑいじうさんの創作カレンダー展で、こちらのカレンダーの即売があります。また、手刷りシルクスクリーンカエルカレンダーも出品します。↓


カエルの手刷りカレンダーはひより。さんとハイネとミッケさんに置いていただきました。やっぱり手刷りカレンダーがいい!って言ってくださる方がいらっしゃってありがたく思い、久しぶりに制作しました。10月6日からPlanethandさんにも展示即売をお願いします。楽しんでいただけたら嬉しいです。

表紙は切り取ってポストカードにできます

新作

安房直子作「緑のスキップ」からイメージしました。
(最初のページから一部抜き出します)
みみずくは、大きな目玉を、ぴかぴかさせて、桜の木のてっぺんにとまっていました。
遠い山には、ほそい三日月がかかっています。南風が、ごうごうとうたいながら、その三日月を、ふきとばそうとしていました。そのたびに、みみずくは、
「そっと吹け、そっと吹け。」と、いうのです。
みみずくは番兵でした。
花ざかりの桜林に、あやしい者がはいりこまないように、毎夜毎夜、見はりをしているのでした。もしも、だれかがしのびこんで、林の中を、ちょっとでものぞきこもうとしたら、すぐにとびかかるつもりでした。そのために、つめも、くちばしも、よくみがいていました。
それほど、桜の花は、美しかったのです。・・・・・・

毎年、美しい花を咲かせる桜は短期間で散ってしまいます。美しい桜、できるだけ長くずっと残って欲しいと思う方も多いでしょう。
みみずくの番兵は、桜の妖精、花かげちゃんを守ろうと必死で林の番をします。「花の季節がけっして終わらないように」誰も林の中に入れさせません。けど、やっぱりねむい。うっかり寝てしまって変な足音のする何者かをとうとう入れてしまいました。そこで、寝てはならぬと夜も昼も見張りを続けます。
そして苦いコーヒーを差し入れして応援するきつねの奥さん。このきつねの奥さんはなんだか現実味があって、物語のアクセントに効いているように思います。こういう人、身近にいそう。多分、すべてを知っているけど、何も言わず応援する人ですね。
桜の花が散ると、次は緑いっぱいの季節。季節の移り変わりを物語にされる手腕は、さすがだと感じました。

タイトルは「緑のスキップ」だけど
緑色は使いませんでした。緑の葉っぱを描き入れようかなと思いましたが、二人にとって緑は来て欲しくないもの。
全体を桜っぽい色でまとめようとしましたが、全体的にぼんやりとした感じになってしまいそうだったので、黒を入れて引き締め。花の色も最初の計画では全部ピンク色を塗る予定だったけど、白と合わせたことで立体的になったかもしれません。まあ、自己満足です。

この作品で、カレンダーにする絵が揃いました。これから印刷をお願いしようと考えています。そして、間に合えば秋のPlanethandさんの秋の市に出品します。

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