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2016年の個展日記・2

前ページからの続き


11/24(木)
淳子さんが話してくれたこと。メモ。
『そんなにお仕事をしていなくても、有名でないひとでも、自分の持つ力を精一杯出して欲しいし、お仕事をしている有名なひとでも、小さい場所だからと手を抜くようなことはしてほしくない。やなせ先生のことが大好きなので、有名、無名を問わず、しっかりやるひとに展示してほしい。
やなせ先生は「皆、同じ人間」ということを言われていた。自分を卑下することなく、尊大ぶることなく、やるひとが一番。』


11/25(金)
午前中、HBギャラリーとピンポイントギャラリーに行って疲れた。
福岡在住のライターさん来場いただく。実は知り合い。たまたま東京に仕事で来られていた。
カフェ常連のお客様である装丁デザイナーの方と話をする。福岡に住みたいらしい。

今日はよく晴れた。
お世話になっているゲストハウスも今日まで。明日から友人宅。
初日にお米を買ったので、毎日自炊した。けっこう楽しかった。
あっという間に三日間過ぎた。東京暮らし(?)も3日目でようやく気持ちに余裕が出てきた。振り返る気持ちができた。
そして、一年前に準備を始めてから今日まで、家族を始め、ギャラリーの方、委託販売先のオーナーさん、たくさんのお客様、友人たち、言葉をかけてもらい、気をかけてくださり応援してくださり、作業をしているときはひとりだけど、たくさんの方たちのお力添えで作品を作ることができたなあとしみじみ思い返す。あしたで最初の一週間目は終了。早いなあ。


11/26(土)晴れ
今日から、荻窪に住んでいる友人宅に泊まる。
ふたりで近所のインドカレー屋さんに行った。
そのあと、2時ちょうどに個展会場に入る。

ゑいじう さん(新宿のギャラリー)で、あした夕方からカレンダー展の名刺交換会があることを知ったので、電話して行っても良いか聞いてみた。オーナーのまつ子さんはOKをしてくれた。よし、行ってみよう!

セツの星先生が4時過ぎに来られた。とても熱心に見てくださった。こんなにしっかりご覧になる方はいないと思った。
「へちま」の絵(安房直子著:「野の果ての国」からイメージ)の黄色がとてもきれいと言ってくださった。
他にも銅版画家の方、友人ふたりがゑいじう さんで開催中のカレンダー展に搬入のあと、寄ってくれた。
今日は終了後、淳子さんとささやかな飲み会。明大前駅近くの焼き鳥屋さんに行った。イラストレーターの「やっかみ」について話す(笑)


11/27(日)
本日はカフェお休み。神楽坂に行く。
作品を置いてもらっている委託販売店の「temame」さんに行ってみたが、全然お客さんが来ないのでコーヒーを飲んでから出ることにした。フェルト作家さんがひとり片付けに来た。
神楽坂ぼーろを買う。
ゑいじう さんでのカレンダー展を見に行く。4時から作家たちの交流会にわたしも参加させてもらった。料理は全てオーナー夫妻の手作り。友人にも会う。
たくさんのイラストレーターの方に会う。また来年も来れたらいいなあ。


11/28(月)
今日もカフェはお休み。そして本日の予定無し。
西荻窪でランチして吉祥寺に行き、商店街を歩く。吉祥寺美術館に行ったが、とくに見るものは無い。そのあと、他にも行ってみようと思ったがかなり疲れていることに気づく。夕方4時に友人宅に帰り着き、夕ご飯を作る。手羽先の煮込みとご飯も炊いた。


11/29(火)
今日はのんびりしようと思っていたけど、「詩とファンタジー」出版社のかまくら春秋社」に行ってみることにした。鎌倉への生き方はよくわからないけど、とりあえず駅に行く。みどりの窓口で乗り場を聞いてみたけど、各駅停車の電車だったので、もう一度調べて快速に乗る。駅員さんもよくわからないようだった。
鎌倉へ到着。鎌倉八幡宮とギャラリー銀の鈴へ行く。
「詩とファンタジー」編集者の山本氏からメール。4時前にはまた会社を出るとのこと。慌てて出版社へ向かうが場所がよくわからず、山本さんへ電話。Bollというお店が一階のビル。やっと山本さんにお会いする。
イラストレーションのことをアドバイスいただく。
・白土さんとわかる絵を描くこと
・フォルム、形、色合いをオリジナルで
・昔なつかしい素朴な感じが持ち味
・やなせたかし先生が褒めてくださっていたとのこと
突然訪ねて行って迷惑をおかけしたことを反省しつつ帰路。
来週から個展も二週目。

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